過去のアメリカの三冠馬を皆さんはどれだけご存じでしょうか?
ここでは、三冠レースとされる各レースの紹介をはじめ、歴代の三冠馬たちの一覧と37年ぶりに三冠を達成した馬の紹介をしていきたいと思います。
海外の競馬、アメリカの競馬にご興味がある方は是非、ご覧になって頂ければと思います!
アメリカの三冠レースとは!?
アメリカにおける三冠レースとはどういったものなのでしょうか。
まず、三冠と称される各レースについてそれぞれご説明しておきます。
ケンタッキーダービー
チャーチルダウンズ競馬場で行われるダート1マイル1/4(約2012m)の競走です。
アメリカのレースの中でも最高峰のイベントとされ、日本でもご存じの方が多くいらっしゃるかと思います。
『スポーツの中で最も偉大な2分間』と表現される事があるぐらい、アメリカでは有名なレースです。
プリークネスステークス
ピムリコ競馬場で行われるダート1マイル3/16(約1911m)の競走です。
ケンタッキーダービーの僅か2週間後に開催されるのが特徴で、三冠レースの中では、もっとも距離が短いことから、ケンタッキーダービーには出走しなかったマイル路線の馬も出走してくることが多いのです。
ベルモントステークス
ベルモントパーク競馬場で行われるダート1マイル1/2(約2414m)の競走です。
プリークネスステークスから3週間後に開催され、三冠レースの中では最も長距離のレースとなり、大差での決着になることもしばしば見られます。
多くの出走馬にとっては、初めて経験する距離となりますので、見ごたえも十分だと思います。
歴代三冠馬の一覧
1919年:サーバートン
1930年:ギャラントフォックス
1935年:オマハ
1937年:ウォーアドミラル
1941年:ワーラウェイ
1943年:カウントフリート
1946年:アソールト
1948年:サイテーション
1973年:セクレタリアト
1977年:シアトルスルー
1978年:アファームド
2015年:アメリカンファラオ
アメリカンファラオはどういった馬なのか?
デビューした2歳時にデビュー戦で実は大敗をしているのです。
なんと、勝ち馬とは9馬身差も離されてしまったのです。
しかし、新馬戦では着用していたブリンカーを外し、また、鞍上の変更という事もあって、2走目には快勝をしています。
その次のフロントランナーステークスでも優勝すると、その年の最優秀2歳牡馬に選出されたのです。
そして、3歳時にはレベルステークス、アーカンソーダービーをそれぞれ大差で優勝し、三冠レースに挑んだのです。
三冠レースとも、見事優勝し、1978年以来の37年ぶりの三冠馬の誕生となりました。
その後も輝かしい実績を残し、翌年には引退して、種牡馬として第二の人生を歩む事となりました。
また、この活躍を受け、祖父のエンパイアメーカーは2011年から日本で種牡馬として生活しておりましたが、2016年からはアメリカに戻る事になったそうです。
まとめ
以上、アメリカの三冠馬についてのご紹介でした。
日本と比較すると、各レースの間隔が短く、馬に負担がかかってしまうのも事実としてあるようです。
ですから、競走馬に負荷にならないよう回避して、次走は違うレースへの出走を目指すケースが多く見られるのです。
メリカンファラオが三冠を成し遂げるまでは、37年も達成する事が出来なかったわけですから、レースの間隔というのは、馬の健康面も考慮して、日本の三冠レースの様に間隔を空けた方が良いかもしれませんね。
そういった事を考えるとアメリカンファラオをはじめ、歴代の三冠馬達は、実力はもちろん、非常にタフな競走馬であったという事がわかります。