友駿ホースクラブは日本最古の一口馬主クラブとしても知られています。
過去にはエスポワールシチー、タップダンスシチーなどG1戦線でも活躍を見せた馬が在籍していました。
コンスタントに活躍馬を輩出するイメージではありませんが、比較的馬代金も安く始めやすいクラブです。
クラブゆかりの馬やセリで購入した良血馬など、ラインナップも豊富です。2018-2019年デビュー馬にも多数の馬がいます。
デビューが楽しみな馬も多いので、紹介していきましょう。
ハイロードシチー
厩舎:(栗東)岡田稲男
父:キングヘイロー
母:インプレッシヴ
生産者:千代田牧場
母の兄弟にはJRAで複数勝利をあげている馬がいるなど、牝系にも活躍馬が多数出ています。インプレッシヴの産駒は3頭ともキングヘイロー産駒ですが、同じクロスを持った馬たちがG1戦線で活躍するなど血統の良さも魅力です。
母も500万下で好走しており、産駒も安定した成績を残せそうなイメージです。近親にはダート短距離で活躍したハッピーカオルなど5勝馬もおり、期待も高まります。
日本でも屈指の牝系のため、大きなところも狙っていけるのではないでしょうか。
シュテルンシチー
厩舎:池上昌和
父:オルフェーヴル
母:ケープタウンシチー
生産者:幌村牧場
父のオルフェーヴルによく似た栗毛の馬体が特徴で、母の父シンボリクリスエスからはステイゴールド産駒の活躍馬が複数出ています。
母はウイングシチーの半妹で短距離のイメージもありますが、母の父はシンボリクリスエスと芝中距離に特化しており芝1800mで4勝をあげています。
父と母の芝適正からも、芝中距離路線で活躍してくれそうです。
母や祖母、曾祖母はタフに数十戦を消化し、体質的な面でも魅力があります。牝系にサンデーサイレンスを含んでいないことからも、サンデーサイレンス系につながる父オルフェーヴルとの組み合わせで爆発力も期待できます。
ハニーウィル
厩舎:(栗東)村山明
父:ヘニーヒューズ
母:サンウィルシャイン
生産者:ノーザンファーム
ノーザンファーム生産のヘニーヒューズ産駒ということもあり、血統的な魅力は十分に備わっています。また預託予定の村山明厩舎はコパノリッキーなどでダート戦線を賑わせた経歴もあります。
大きなところを狙うにはちょうど良いのではないでしょうか。
血統的には短距離に特化したイメージがありますが、ヘニーヒューズ産駒には芝ダート問わずに活躍したアジアエクスプレスなどがおり、コースを問わない活躍も期待できます。
距離はマイルまでが適距離ではないでしょうか。または母の兄弟には重賞勝ちを収めたアロハドリームやG1レースで勝利したユートピアもいます。
母の産駒はJRAで5頭が勝ちあがるなど、産駒成績も優れているなど魅力の大きい馬です。
早くから短距離戦で力を見せてくれるのではないでしょうか。
プラセンティアの2016
厩舎:(美浦)相沢郁
父:エスポワールシチー
母:プラセンティア
生産者:カミイスタット
父はクラブで活躍したエスポワールシチーで、馬体的にもダートで走りそうな力強いイメージが持てます。
馬体の成長のこともありますが、十分期待できるのではないでしょうか。
また母の姉にはJRA重賞、G1で活躍馬を輩出しているクリソプレーズやダートG1を勝利したアロンダイトがおり、血統背景的にも魅力を感じる馬です。
クラブゆかりの父から活躍馬が出てくれることも期待したいですね。
マリアージュシチーの2016
厩舎:(栗東)羽月友彦
父:ジャスタウェイ
母:マリアージュシチー
生産者:カタオカファーム
芝マイル中心に活躍しそうな馬体を持ち、スピード感がありそうです。2018年デビューのジャスタウェイ産駒は続々と勝ちあがっており、すでにオープン戦を快勝した馬もいます。
初年度としては大成功の部類で、注目度も高めです。また母も3勝をあげており、ダート短距離で活躍しました。父と母譲りのスピードで、芝ダート問わない活躍も期待できます。
ブリッツェンシチー
厩舎:(美浦)古賀慎明
父:ベルシャザール
母:ケイティマイヒメ
生産者:桑田牧場
父のベルシャザールは最優秀ダートホースに選ばれたこともある経歴の持ち主ですが、芝レースでも好成績を残しています。
同様の血統背景を持つ馬もJRAで数多く勝ち上がりを果たしており、堅実に走ってくれそうなイメージです。母はダート1000mで勝利をあげたこともあり、スピード能力に魅力があります。
牝系からは欧州のクラシックにつながる馬も出ており、芝での活躍も十分視野に入ってきます。
エアフォルクシチー
厩舎:(美浦)上原博之
父:メイショウボーラー
母:ウィンヒストリー
生産者:千代田牧場
父のメイショウボーラーは短距離ダートに特化したイメージもありますが、血統構成からは距離に融通がききそうです。
母父ダンシングブレーヴの馬からエキマエなど中距離ダート勝ち馬も誕生しています。
母のウィンヒストリーは父が凱旋門賞を制したダンシングブレーヴ、母はエリザベス女王杯優勝の経歴を持つタレンティドガールとかなりの良血馬です。
また母の産駒には特別戦を2章しているマチカネカミカゼなどもいます。
まとめ
友駿ホースクラブは一口馬主クラブとして長い歴史を持ち、初めて一口馬主クラブの基礎を作ったことでも有名です。
一口馬主が投資商品と認識され、当初のルールとは大きく変化していますが、現在でもクラブゆかりの馬が堅実に走っています。
母もクラブで走った馬が多く、血統面でも魅力があります。
息の長い活躍を見せ、一口馬主クラブで募集された馬の中でも高額賞金を獲得したエスポワールシチーは種牡馬にもなりました。今後クラブでも多くの産駒が募集されると思われます。
2018-2019年デビュー予定の馬たちからも活躍馬が出てくれそうですね。